ブログ・コラム

格言

2021.01.04

困るということは、次の新しい世界を発見する扉である(トーマス・エジソン)

困るということは、喜ばしいことではないです。
できれば、困らずに生きていくことを、ほとんどの人は望んでいるでしょう。
 
しかし、困るということは、このままではいけないというシグナル。
新たなやり方に変化し、次のステップに進みなさいというメッセージなわけです。
 
 
そのメッセージに従い、次の新しい世界に自ら進もうとすれば、
その扉を発見できることでしょう。
 
これまでの時代は、今までのやり方でもよかった。
しかし、これからの時代は、そのやり方ではうまくいきませんよというのが
「困る」ということ。
であれば、うまくいくやり方に変化するほうが自分のためになります。
 
また、それをしなければ、困り続けるでしょうし、
いつかはそこにとどまることができなくなる。
会社であれば、倒産するかもしれません。
 
そういうことを、トーマス・エジソンは、この言葉に込めたのではないかと、私は思っています。
 
10年ちょっと前、リーマンショック後は、私はとても困りました。
3ヶ月のうちに、仕事の4分の3がなくなりました。
常駐・派遣と呼ばれる、お客様先に社員が直行直帰する形式で仕事をしていましたが、
ほとんどの客先プロジェクトが縮小・中止になりました。
 
どんな選択が正解なのかわからない中、
私は「人材ビジネスからの脱却」という方針を立てました。
常駐・派遣業務を順次縮小し、最終的にはなくす。
その代わりとなる、社内でできてエンドユーザと直接つながれる事業を立ち上げる。
この方向に、大きく会社のかじを切りました。
 
それは、いばらの道でした。
多くの血を流しました。
多くの社員が去っていきました。
本当にこれが正解だったのか。
私の判断ミスに、社員を巻き込んで苦しめたのではないかと悩んだ時期もありました。
 
 
それから10年、傷だらけになりながらもついてきてくれた社員はとても強くなりました。
大きく成長して、いまは会社の中心となって支えてくれています。
会社としても強くなりました。
これから来るかもしれない不況に備えて、さまざまな手を打つにしても、
強い会社と成長した社員は、大きな強みとなります。
 
ここ10年積み重ねた力が試される1年になりそうです。

長岡善章

2021.01.03

流れに逆らっちゃいかん。しかし、流れに流されてもいかん。(弘世 現)

流れに逆らっちゃいかん。しかし、流れに流されてもいかん。

 
この言葉は、日本生命の社長だった弘世 現(ひろせげん)氏のことばです。
昨年からの混乱の中では、この言葉がとても身に沁みます。
 
大きな時代の流れに対して、中業企業が逆らってしまってはひとたまりもありません。
いや、それは大企業であっても、同じこと。
時代の流れ、その変化をきっちり見極めることが、主体性を持って行動していくことが、経営者には求められています。
 
 
弘世現氏はこうも言っています。
『その主体性があるのは良い。だが、頑固と頑迷は違う。頑固だからこそやってこれたのだ。しかし、頑迷であるということは、時に人間に致命的なダメージを与える足かせとなる。人間を過信してはならない。この世の大きなうねりの力は、決して一人の人間ごときが逆らえるものではない。その流れに逆らうのではなく、逆に利用するのだ。それであれば、流されるということにはならない。まるで、波乗りが波をうまく掴んで優雅に海上で風を切るように、それであれば、そこには主体性がある。主体性があるなら自分を曲げたことにはならない。自分で決めたからだ。』
 
流れ(時代の変化)を見極めながら、自社の強み、世の中の事例を照らし合わせて考え抜く。
そして、決断して行動していくこと、これが必要なのでしょう。
 
 
老舗はずっと変わらないのではない。 
伝統を守りながら、革新をする。
それで生き残ってきたのが老舗だという話しがあります。
 
変えてはならない、大事な魂みたいなもの。
企業で言えば、経営理念の裏に流れる価値観などを守りながらも、
その実現方法は、その時流に適応していくことが大切なのだと思います。

2021.01.02

目標が行動を促し、成果が行動を持続する(ケン・ブランチャード)

 そういえば、きょうは土曜日なのですね。

連休に入ると曜日感覚がなくなります。
数は少ないのですが、イベント出店してる人たちもいるようなので、
少しでも応援になるように顔出しをしてみます。
最低限の感染対策はしつつです。
 
 
【目標が行動を促し、成果が行動を持続する】
ビジネス・コンサルタントであり、行動心理学者である、ケン・ブランチャードの言葉です。
ケン・ブランチャードは、「一分間マネージャ」を出版し、世界に1分間ブームを引き起こしたとされる人です。
1年のスタートである新年のこの時期、目標を立てる人は多いでしょう。
私もそうです。
会社としては4月スタートなので、会社の計画は新年度とともにスタートを切るのですが、
「一年の計は元旦にあり」
とも言います。
やはり、この時期がいいですね。
 
 
目標を立てることによって、今までやらなかったことをやり始めます。
でも、1か月続けばいいほう。
3か月続くなんて稀(まれ)です。
ましてや1年間続けることは、本当に難しい。
 
そのためにも、成功を積み重ねる。
成功が行動を持続するということなのですね。
この成功は、大成功でなくてもいい。
むしろ、小さな成功でいいから数多く達成することでしょう。
 
 
幼稚園で、なにかできると丸いシールをもらってグラフに貼ったりしましたよね。
あれなんか、小さな成功を積み重ねるいい方法なのだと思います。
ゲーミフィケーションとかって難しい言い方をしたりしますが、
みんな昔っからやってたことですね。
幼稚園の保母さんは、偉大だと思います。
 
私は、社内でSalesforce(セールスフォース)という、CRM(顧客関係管理)/SFA(営業活動管理)システムを使っていますので、そのシステムのTodo(タスク:やるべきこと)を利用しています。
Todoを完了に変えることが、ちょっとした達成感になります。
Todoをすべて完了にした日は、本当に気持ちよくパソコンを閉じることができます。
 
 
また、行動を継続するコツとして、私が意識していることは、
「完成しなくてもいいから、早めに着手する」
です。
ブログであれば、書ききらなくてもいいから、タイトルだけでも先に決めるとかですね。
早めに着手することで、脳はその関連情報を集め出します。
それは、脳の中からも外からも、です。
このことについては、また別の機会に書いてみたいと思います。
 
新しい目標を設定し、自分の行動を変え、新たな時代に適応した自分と会社になること。
そのスタートを切るいい機会です。
ぜひ、1年の目標を立てて、一緒にクリアしていけるようにします。
みなさんも一緒にやり、私をその行動の仲間に混ぜてください(笑)
 
長岡善章

2021.01.01

遠くをはかるものは富み、近くをはかるものは貧す(二宮尊徳)

 新年あけましておめでとうございます。

2021年は本格的に次の時代にシフトしていく年になりそうですね。
方向性を見間違わないようにし、しかし見極めようとしすぎない。
「dPDCA、まずはやってみる」を心がけます。
 
【遠くをはかるものは富み、近くをはかるものは貧す】
この言葉は、二宮尊徳(二宮金次郎)が言ったとされる言葉です。
二宮尊徳は、私くらいの世代の人は、小学校にあった、薪を背負って本を読んでいた石像を思い出すかもしれません。
江戸時代後期、報徳思想を唱え農村復興政策を進めた人です。
 
私は、経営を考えるうえで、この二宮尊徳の言葉を一番根底においています。
 
この言葉には続きがあります。
遠くをはかる者は富み
近くをはかる者は貧す
それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う。
まして春まきて秋実る物においてをや。
故に富有なり。
近くをはかる者は
春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯眼前(たんがんぜん)の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく
故に貧窮す。
 
 
私なりに直訳すると、こんな感じでしょうか。
 
遠い未来を考えている者は豊かになり
目の前のことを考えている人は貧しくなる。
未来のことを考えるものは、100年先の社会のことを考えて杉の苗を植林する。
ましてや、春に種をまいて、秋の実りの準備をすることなんて当然である。
だから、豊かになる。
目の前のことしか考えない人は、
春に種をまいて、秋に収穫するなんて時間がかかると準備せず、
目の前のことがらに迷い、種まきをせず、
育てることをせず得ることばかりに目がいく。
だから貧しくなる。
 
 
経営で大切なことって、すっごいたくさんあります。
ブランディング、マーケティング、差別化、採用、人材育成、ビジョン、経営理念、PDCA、などなど・・・
そのなかで、1つ選べと言われたら「時間軸で物事を考える」と考えています。
どんなことをやっていくにしても、3年後、5年後それが続けていけるか?発展できるのか?
変化の多い時代ですから、10年20年先というのはなかなか見通せませんが、
それでも、未来に渡ってどうなるかを考えることを重要視しています。
たとえ、いま苦しい状態だったとしても、ある程度の時間がたてば、良い状態に持っていくことができるチャンスが来ることがあります。
そういう場合はあまりじたばたせずに、その時を待ちます。
しかし、ただ、待っているだけではうまくいかず、やるべきことはやり、仕掛けていきながらも、タイミングを計るといったほうがいいでしょうか。
その辺の話しは、また機会があればしてみたいと思います。
 
長岡善章

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