ブログ・コラム
中小企業家同友会
2024.12.29
組織のいろんなポジションを疑似体験
私は20歳で学校を卒業し、地元の会社で技術者として6年9ヶ月働いた。
会社員としての経験は、それが唯一のものだ。
そこから30年以上が経過し、今では組織の中で経営者以外の立場で働く感覚を、ほぼ忘れてしまっている。
アーティスティックスを立ち上げ、規模は小さいながらもトップとして経営に携わっている。
その中で、自分の発言や行動が社員にどのように受け止められるのか、本当の意味では分かっていないのだろうと思う。
しかし、いくつかの団体に所属する中で、社員の立場を疑似体験できる機会があると感じている。
例えば、トップの振る舞いによって自分がどう感じるかを実感する。
また、団体の役員として、会社における小グループリーダーのような立場の責任や役割を考えることもできる。
トップ、リーダー、メンバーの関係性や役割分担、意見を吸い上げる適切な方法。
これらを疑似的に試行錯誤できる場として、私には団体活動はとても貴重だ。
会社でこれらを試すと、失敗したときに問題が起きることがある。
例えば、不満が高まったり、社員が退職したり、売上に悪影響が出たり。
しかし、団体での疑似体験であれば、失敗してもたいしたことはない(団体のみんなスマンww)
その場で学びを得て、責任を負う範囲も限られている。
団体活動の中で、トップとして、リーダーとして、また一メンバーとしての振る舞いを試行し、
得た知見を会社経営に活かしていく。
そうすることで、良い会社を作り上げることができれば、団体や地域にもきっとプラスの影響を与えられると信じている。
2024.11.28
静岡県中小企業家同友会50周年記念「NEXT50フォーラム」が開催されました!
静岡市のホテルグランヒルズ静岡にて、静岡県中小企業家同友会50周年記念「NEXT50フォーラム」が盛大に開催されました。今回のテーマは、「誰ひとり取り残さない」。県内11支部から約430名が集まり、過去50年の歩みを振り返り、次の50年に向けた意気込みを共有しました。
記念講演:伝統工芸を現代に受け継ぐ経営
フォーラムの記念講演では、富山県中小企業家同友会の株式会社能作・能作克治会長が登壇。
伝統産業「鋳物」の技術を守りながらも現代に合った新しい価値を創造するその取り組みについて、多くの学びを得られる講話をいただきました。能作氏は「利用者の声を真摯に受け止め、常に学び続ける姿勢」が成功の鍵と語り、その理念が地域と企業を支える強固な基盤であることを再認識しました。
大討論会で深める「同友会の醍醐味」
午後には参加者全員によるテーマ別の大討論会が実施され、事業承継や地域貢献などのテーマで意見を交換しました。特に事業承継については、「単なるバトンの受け渡しではなく、持続的な成長戦略の一環」としての重要性が共有されました。また、「想いの継承」や「スキルの伝承」など、多面的な視点で議論が進められ、経営者としての新たな視点を得る機会となりました。
未来に向けて挑戦し続ける決意
フォーラムを通じて、参加者は経営者として自ら学び続けることの重要性を再確認。また、それを企業や地域に持ち帰り、明るい未来を共に築く責任を改めて認識しました。
最後に行われた懇親会では、先輩経営者からのアドバイスや交流が活発に行われ、盛況のうちに終了。NEXT50に向けて新たな挑戦がスタートしました。
50周年を迎えた静岡県中小企業家同友会は、これからも「誰ひとり取り残さない」地域づくり・企業づくりを目指し、持続可能な社会の実現に向けて進んでいきます。
2024.11.20
・自主・民主・連帯の順番
先週は中小企業家同友会で、とても濃い時間を過ごした。
「人を生かす経営全国交流会in長崎」に初めて参加した。
全国の行事には時々参加するが、以前から気になっていて、ずっと行きたかったこの交流会に、ついに念願がかなって参加できた。
とても充実した時間で、本当に来て良かったと思う。
学びも多かったが、その中で特に印象に残ったのは「自主・民主・連帯」の順番についての話だった。
これは同友会の理念の一つで、関係者はよく知っていると思うが、自分の会社でもこれを実践することが大切だと改めて感じた。
重要なのは、この「自主・民主・連帯」には順番があるということ。
並列に考えるのではなく、まず「民主」からスタートするという。
まずは、民主的な会社の実現が一番最初。経営者自身が社員と民主的な関係を築く。
人の命に差がなく、人の尊厳を大切にし、様々な人の違いを受け入れる。
この姿勢を経営者自身が率先して実践することで、社員間にも民主的な社風ができる。
その結果、個々の潜在能力が発揮されるようになり、やがて連帯が生まれる。
「私はここを頑張るから、あなたにはそちらを任せたぞ」といった互いの役割が明確になり、自分の存在価値がわかる。
社員が「この会社に自分が必要とされている」と実感することで、最終的に自主性が育つ。
この順番で実現されていくという。
そしておそらく、これらはサイクルとして回し続けるのだろう。
社員さんの発揮する自主性により、さらなる民主が進む。
同友会でも会社でも同じこと。
自主を育むためには連帯が不可欠であり、連帯のためには民主的な関係が大切。そのスタートは自分自身から始まる。
社員さんの自主性の発揮が足りないとしたら、それは責めるは社員さんではなく自分自身の振る舞い。
自分の振る舞いを正せば、社員さんの自主性が発揮されるのだから簡単なことだ(実際にはそんな簡単ではないのだが)
この順番が明確になったことが、今回の交流会で一番の収穫だったかもしれない。
社風を育て、民主を高めるていくための自分の行動をとる。
そしてその成果は、連帯が生まれるかどうかで検証をしよう。
2024.10.24
同友会 東部4支部合同例会 in 伊東
10/18、伊東市観光会館で
沼津、御殿場、三島、伊東の4支部から70名以上のメンバーが集まり、
合同で例会を開催しました。
テーマは
「このままでいいのか静岡東部 自分たちからつながろう!変わろう!」
という強いメッセージのもと、
地域を盛り上げるために集まった経営者たちが
熱い議論を交わしました。
例会の冒頭、伊東支部の野村支部長が
「みんなで知恵を出し合い、まずは売り上げを伸ばして、静岡東部を盛り上げていこう!」
という熱意あふれる挨拶でスタート。
その後、沼津支部長の石澤浩一氏が会議の趣旨と今後の取り組みについて発表し、
継続的な会議の意義を強調しました。
グループディスカッションでは、
「我が支部の良いところ」
「静岡県に災害が起きたら我々に何ができるか」
「未来を創るマッチング」
という3つのテーマについて話し合いが行われました。
特に、災害時の対応に関する議論では、
多様な業種の経営者が自社の顧客支援や問題への対策など、
多くの意見が飛び交いました。
議論の最後には
「ここにいる事業者には生き残る力がある」
という言葉が印象的に残り、
参加者の結束力を感じさせる場面もありました。
例会後には懇親会も開催され、
多くの参加者が美味しい食事とともに交流を深めました。
普段あまり接することのない他支部の方々との会話が、
ビジネスチャンスにもつながる有意義な時間となりました。
今回の合同例会は、
地域を支える中小企業経営者たちにとって、
新たな絆を築き、未来を創る一歩となったことでしょう。
来月は県全体で集まる全県フォーラムも控えており、
さらなる成長と共創の場が待っています。
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