ブログ・コラム
会社経営
2025.04.22
ファシリテーションの目指すところって?
ずいぶん以前、ある会の研修に参加した時のこと。
全国からの猛者がたくさん集まっていたその研修。
私はグループ長を仰せつかった。
グループ長といっても、司会というよりかはファシリテーター的なもの。
その議論を深めたり、活性化させたりするのが、その役割。
全国の猛者が集まっている研修、
放っておいてもみんなからガンガン意見が出る。
といっても、俺が俺がという人がいない。
良い雰囲気だったので、
「ここからはフリートークにしましょう」
と宣言した。
するとその中の一人、威勢のいい若手経営者が
「グループ長としてそれはおかしい!それなら私がグループ長やります。いいですね」
と言ってきた。
彼は、往年の田原総一朗ばりの仕切りを見せた。
確かに上手だった。
ちょっと得意げにも見えた(偏見?)
率直な感想として「若いなぁ」と思った。
ファシリテーションの目指すところって、
ファシリテーターがいなくても良い議論が交わされる状態にもっていくことにあると、私は思っている。
ファシリテーターは影の立役者であり、縁の下の力持ち。
決して主役ではない。
田原総一朗になってはいけない。
もちろん、誰かが強く出すぎたり、議論に参加してなかったり、意見が言いにくそうな人がいたら、フォローアップする準備はしつつでの話ではあるが。
私たちアーティスティックスの社風も、そのようにあってほしいと思っているし、
そうなるように私は社風を作っているつもり。
そのおかげか、今ではそれに近づいてきていると感じている。
それは、私だけではなく、部門長を中心とした
社員さんたちの努力を合わさって形成されているもの。
それが社風、文化として定着し、
若手社員さんにも波及・伝承してくれることを、切に願っている。
2025.04.18
オフィス出社回帰の到来?
アクセンチュアがフル出社を求めたというニュースが話題になっている。
他の大企業でも、似たような動きがちらほら出てきた。
それが適正かどうかはさておき、
コロナが落ち着いた今、こうした動きが出てくることは
ある意味、予測できたことだと思う。
ニュースでは「出社を強制」といった言葉がよく使われるが、
報道の都合上、少し刺激的に表現されているようにも感じる。
実際は、雇用契約に基づいた判断(裁量の範囲)なのかもしれない。
出社か在宅かというのは、単に“場所”の問題だけではない。
その人の成果に対して、誰が責任を持つのか、
ということにもつながってくる。
コロナ禍で「全国どこでも雇用」「どこでも働ける」
というスタイルを採用した企業もあった。
自由な働き方として好意的に受け取られていたが、
私は、実はとても怖いことだと感じていた。
自由には、必ず責任が伴う。
「どこで働いても自由」という大企業は、
裏を返せば「成果が出なければ雇用は維持できないよ」
という責任が伴うはず。
クビになるかどうかは別として、
「成果が出なければ辞めてもらって構わない」という考えが、
そこにはあるように思えた。
中小企業では、そんなやり方はできない。
実際に来てくれた人と共に会社をつくっていく。
それが中小企業だ。
縁があって入社してくれた社員さんと、
会社と共に成長していく。
会社も社員も、歩み寄りながら互いに努力する。
それが、私が目指す会社のあり方であり、
中小企業が歩むべき道ではないか。
大企業がやっているからといって、
何でも安易に真似する必要はない。
2025.04.16
経営指針発表会を開催しました
昨日は、取引先やビジネスパートナー、金融機関、顧問税理士の方々をご招待し、
初めて外部向けの経営指針発表会を開催した。
本当に、やってよかった。
開催までは、不安がいっぱい。
面倒なことを始めちまったなあ……と思ったこともあった。
社員さんたちは、どう思っているだろうか?
と、不安になることも多々あった。
それでも、やって本当によかった。
まずは、私からの全体方針の発表。
理念・ビジョン・行動指針を通して、
アーティスティックスはどんな会社でありたいのか。
私たちは、なにを目指しているのか。
そこから、今期の最重点課題とそれに込めた思い。
それに取り組むことで、どうなっていきたいのか。
さらに、さまざまな個別方針についてもぎゅっと凝縮して話しをした。
それに引き続き、5人の部門長が、それぞれの部門方針を発表。
すべてを1時間に凝縮したため、なかなか忙しいが濃い時間になった。
その後は、あした葉グループ・望月社長による公開社員研修。
「成果は心x行動」
という言葉をいただいた。
どんなに行動をしていても、
心がマイナスであれば、マイナスの成果が出る。
プラスの心で行動をする。
どんなに行動しても、その心がマイナスであれば、
成果もマイナスになってしまう。
この話には、とても共感するところがあった。
感じたことを隣前後の人とシェアを何度か行い、
場もすごく盛り上がった。
制作業務を行う社員は、こういった話を聞く機会が少ない。
何か感じるものがあればいいな、と思う。
ご参加いただいた皆様のおかげで、
とても素晴らしい経営指針発表会になったこと、
本当にうれしく思う。ありがとうございました。
午後は、部屋を変えて社内メンバーだけのミーティング。
「個人貢献指針」に基づき、ひとりひとりが
ナンバーワン宣言と「何のために、何をやるか」、
そして1年間のスケジュールを発表。
思った以上に、前向きな目標がたくさん出てきて、素晴らしかった。
そして、みんなのお待ちかね懇親会。
お昼抜きで14時まで頑張ったので、みんなお腹ペコペコ。
みしまプラザホテルさんの美味しい料理を楽しみながら、
楽しく歓談した。
数日前に入社したばかりのメンバーも来てくれて、
在宅のメンバーも参加。
今年のテーマ「連携」が進む、良い機会になったと思う。
そして思わぬサプライズ。
私の還暦も祝ってもらい、思い出に残る素晴らしい経営指針発表会になった。
みんなに、本当に感謝。

2025.04.16
経営指針発表会を開催しました
昨日は、取引先やビジネスパートナー、金融機関、顧問税理士の方々をご招待し、
初めて外部向けの経営指針発表会を開催した。
本当に、やってよかった。
開催までは、不安がいっぱい。
面倒なことを始めちまったなぁ……と思ったこともあった。
社員さんたちは、どう思っているだろうか?
と、不安になることも多々あった。
それでも、やって本当によかった。
まずは、私からの全体方針の発表。
理念・ビジョン・行動指針を通して、
アーティスティックスはどんな会社でありたいのか。
私たちは、なにを目指しているのか。
そこから、今期の最重点課題とそれに込めた思い。
それに取り組むことで、どうなっていきたいのか。
さらに、さまざまな個別方針についてもぎゅっと凝縮して話しをした。
それに引き続き、5人の部門長が、それぞれの部門方針を発表。
すべてを1時間に凝縮したため、なかなか忙しいが濃い時間になった。
その後は、あした葉グループ・望月社長による公開社員研修。
「成果は心x行動」
という言葉をいただいた。
どんなに行動をしていても、
心がマイナスであれば、マイナスの成果が出る。
プラスの心で行動をする。
どんなに行動しても、その心がマイナスであれば、
成果もマイナスになってしまう。
この話には、とても共感するところがあった。
感じたことを隣前後の人とシェアを何度か行い、
場もすごく盛り上がった。
制作業務を行う社員は、こういった話を聞く機会が少ない。
何か感じるものがあればいいな、と思う。
ご参加いただいた皆様のおかげで、
とても素晴らしい経営指針発表会になったこと、
本当にうれしく思う。ありがとうございました。
午後は、部屋を変えて社内メンバーだけのミーティング。
「個人貢献指針」に基づき、ひとりひとりが
ナンバーワン宣言と「何のために、何をやるか」、
そして1年間のスケジュールを発表。
思った以上に、前向きな目標がたくさん出てきて、素晴らしかった。
そして、みんなのお待ちかね懇親会。
お昼抜きで14時まで頑張ったので、みんなお腹ペコペコ。
みしまプラザホテルさんの美味しい料理を楽しみながら、
楽しく歓談した。
数日前に入社したばかりのメンバーも来てくれて、
在宅のメンバーも参加。
今年のテーマ「連携」が進む、良い機会になったと思う。
そして思わぬサプライズ。
私の還暦も祝ってもらい、思い出に残る素晴らしい経営指針発表会になった。
みんなに、本当に感謝。


2025.04.08
議論貢献への参加姿勢 3つのポイント
1年間の班長という地域のお役をした。
私の地域にも、個性的な人は時々いる。
”そんなことやっちゃうんだ~”
というようなことも。
それが個人のことや発言程度であればいい。
私はベースの価値観が『人それぞれ』なので。
どうぞお好きにという態度。
しかしそれが、こちらに被害が及んだり、
地区全体のこと、それもお金の使い方に
関わることとなると話しが変わってくる。
今年は、要職に独創的な人がいた。
区長の意見も周りの意見も聞かず、
自分の考え、それも比較的個性的な決定を押し通す。
地区の会議が紛糾したり長引くことも何度かあった。
その中で、いち班長の立場で、私が何ができるかな~と考えてた。
この1年を通して、私が意識していたことは3つ。
まず1つ目、『話しが長くなってきたら切り込む』
気持ちが盛り上がってくると、話しが長くなり、
止まらなくなる人がいる。
それ自身は仕方がないが、
その場の人がうんざりしたり、
強い言葉でかぶせて否定し始めたりする。
そうなると、場が荒れる
見ているだけでつらい。
ひいては、『地区の活動になんて関わるものではない』と思うようになる。
これはよろしくない。
『長いな』『みんなうんざりし始めたな』と思ったら、
相手の話しに切り込む。
切り込むタイミングにはコツがある。
話しをしている最中にかぶせない。
話しが少し区切れたところで切り込む。
そうすると、話しを遮られた感が軽減する。
一見、話しが止まらない人でも、止まるときはある。
絶対に息はすうので、最低その瞬間は、話しが止まる。
そこで間髪入れずに切り込む。
挙手して明瞭に「すいません!」と。
相手も予想してないタイミングでもあり、
だいたいの人が、話しをとめる。
これは、ある団体でのディスカッションを繰り返す中で、
伝授された方法で、私も時々使う。
そのあとにまた、同じ人が話しをかぶせてきそうであれば、
第三者に意見を求めるように振る。
時には名指しをして、意見を求める。
そこにも相手がかぶせてくるようであれば、
その時は遠慮なく、『今はこの人の話しを聞きませんか?』と
さえぎってもいい。
できるだけ、第3者の立場のときに相手の話しをとめる。
当事者でそれをやるともめやすい。
2つ目、『大きくずれたら、中立に戻す意見を言う』
双方からの意見が活発に出ているのであれば、
お任せをすればいい。
自分が参戦すると話しが長引く。
しかし、声が大きい人がいると、
その人の意見に押し切られ、
反対の立場で意見が出ない時がある。
みんながそれで納得している時はそれでいい。
しかし、言いづらいから黙っているのであれば、
中立に戻すためにも、率先して意見を述べる。
『両方の意見が出ている』
となれば、どちら側の意見も言いやすくなる。
他の人が言い始めれば、自分があえて言わなくてもいい。
言う時には、
・相手の考えに一定の理解を示す
・相手の意見を否定しない
・自分の意見を場に出す(相手に向けず、場のみんなに向ける)
・自分が言いたい言葉ではなく、相手が受け取りやすい言葉を選ぶ
・落ち着いたトーンで話す
(これは私が苦手で、まだまだ実践できていない)
このことを踏まえた発言をすることで、それほど場が荒れにくくなる。
3つ目、『落としどころを提案する』
ある程度、意見が出つくした。
同じ意見、同じ人が繰り返し発言し、堂々巡りになりつつある。
出口が見えなくなる。
そんな状態になってきたら、落としどころを提案する。
場合によっては、最終的な結論・決定に至らない場合も多い。
意見が発散して収集つかない時もある。
振り上げたこぶしを下せなくなっている場合もある。
そういうときでも、今日のところの結論や落としどころを提示する。
ものごとには筋目というものがある。
このことについては、だれが、またはどのように決定するのか、
これを大切にする。
これが基本。
ただし、もめた時には、その原則を通しづらい時もある。
会議の場合は、参加者の総意をもって決める。
それも無理なら、多数決で決める。
もめている場合は特に、個人の決定にさせず、
場の総意とすることで、誰かを敵にしない。
会議の司会者や参加者が受け入れやすい(反対しづらい)出口。
そういう方向になるよう、議論の出口を提案する。
細かいところはいろいろあるが、
主として、この3つを意識して区の会議に参加していた。
そのおかげなのか、何名かの人から私の家族に、
お褒めの言葉をいただいたらしい。
自尊心の強い私は、そのことに大いに喜んだわけである(笑)
※結局これが言いたかった
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