ブログ・コラム
2024.12.06
大浦天主堂
先日、長崎を訪れる機会があり、少し時間を作って大浦天主堂に行った。
20歳頃に訪れて以来のことだ。その時は単なる観光目的での訪問だった。
大浦天主堂は、長崎にある日本最古の木造ゴシック様式の教会で、1864年に建立された。
隠れキリシタンが信仰を告白した「信徒発見」の舞台としても知られ、
日本のキリスト教史における重要な場所である。
隠れキリシタンたちは、江戸時代の厳しい弾圧にもかかわらず、密かに信仰を守り続けた。
しかし、その後も「崩れ」と呼ばれる迫害があり、
多くのキリスト教徒が拷問や処刑により弾圧された。
今回、その歴史に少しだけ触れた。
美しい外観の教会とは対照的に、そこには辛い歴史が刻まれていた。
普段の私には珍しく、とても心を揺さぶられる体験だった。
また、少し離れたところにある浦上天主堂にも行った。
ここは、平和公園から徒歩数分のところにもあり、
長崎原爆の爆心地にも近く、
そういう意味でも、大変な歴史もあったという。
私の年齢もあるのか、こういう過去のできごとへの物事の感じ方が
随分と変わったように思う。
そして、こうした時間を持つことの大切さを改めて感じた。
なかなか旅行もいけない(いかない)が、
何かと兼ねて、こういう時間を作るのはいいな。