ブログ・コラム
2024.11.20
・自主・民主・連帯の順番
先週は中小企業家同友会で、とても濃い時間を過ごした。
「人を生かす経営全国交流会in長崎」に初めて参加した。
全国の行事には時々参加するが、以前から気になっていて、ずっと行きたかったこの交流会に、ついに念願がかなって参加できた。
とても充実した時間で、本当に来て良かったと思う。
学びも多かったが、その中で特に印象に残ったのは「自主・民主・連帯」の順番についての話だった。
これは同友会の理念の一つで、関係者はよく知っていると思うが、自分の会社でもこれを実践することが大切だと改めて感じた。
重要なのは、この「自主・民主・連帯」には順番があるということ。
並列に考えるのではなく、まず「民主」からスタートするという。
まずは、民主的な会社の実現が一番最初。経営者自身が社員と民主的な関係を築く。
人の命に差がなく、人の尊厳を大切にし、様々な人の違いを受け入れる。
この姿勢を経営者自身が率先して実践することで、社員間にも民主的な社風ができる。
その結果、個々の潜在能力が発揮されるようになり、やがて連帯が生まれる。
「私はここを頑張るから、あなたにはそちらを任せたぞ」といった互いの役割が明確になり、自分の存在価値がわかる。
社員が「この会社に自分が必要とされている」と実感することで、最終的に自主性が育つ。
この順番で実現されていくという。
そしておそらく、これらはサイクルとして回し続けるのだろう。
社員さんの発揮する自主性により、さらなる民主が進む。
同友会でも会社でも同じこと。
自主を育むためには連帯が不可欠であり、連帯のためには民主的な関係が大切。そのスタートは自分自身から始まる。
社員さんの自主性の発揮が足りないとしたら、それは責めるは社員さんではなく自分自身の振る舞い。
自分の振る舞いを正せば、社員さんの自主性が発揮されるのだから簡単なことだ(実際にはそんな簡単ではないのだが)
この順番が明確になったことが、今回の交流会で一番の収穫だったかもしれない。
社風を育て、民主を高めるていくための自分の行動をとる。
そしてその成果は、連帯が生まれるかどうかで検証をしよう。