ブログ・コラム
2024.11.08
・ビュッフェスタイルの禁じ手
私は仕事柄、ビュッフェスタイルの懇親会に出ることが多い。
そこで気になるのは、ビュッフェスタイルにおける禁じ手だ。
まあ、私が勝手にそう言っているだけなんだが。
ビュッフェスタイルの懇親会の場合、必ず何名かは他人の分を取ってきて、「どうぞどうぞ」とお勧めする人が出てくる。
私はこれをビュッフェスタイルの禁じ手と呼んでいる。
なぜか。
他の人の分を取ってきてあげること。
これは一般的には良いこととされているかもしれない。
むしろ、若い人のマナーとしては推奨されているような気もする。
しかし、他の人の料理を取ってきてあげるということは、言い換えると、自分が食べない料理を取ってくるということ。
すると、食べきれる量か?食べたい料理なのか?
という視点がなくなり 、皿に乗るだけ盛る。
その手の人種は「料理がなくなる前に盛っちゃえ!」と人気料理に群がるようになり、開始10分程度でなくなる(エビチリなど)
そしてその何割かは(下手をすると、丸ごと一皿)、実際に食べられずにテーブルの上に残されたままとなる。
テーブルに料理が残っていたとしても他のテーブルの料理を食べに行くような(私のような)人は少ない。
結果としてこれは廃棄されることになる。
地球規模で人口爆発の現在、食品ロスは大きな問題となる。
約1/3の食品が食べられずに捨てられているという。
そういう観点でもこれは問題だ。
世界のどこかでは今でも飢えて死んでいく人がたくさんいる。
日本で食品を捨てるということは、そういう人たちに、より食料が行きにくくなる。
そのような全体最適ではない結果につながっている。
何が言いたいかというと、私が食べたい料理が食えないじゃないかということを、さも偉そうにきれいごとで言っているわけだ。
誰かに料理を持って来てもらっても、その人は気を使うだけで、たいして喜んでないよ。
やめましょう、そういうのは。
ビュッフェの楽しみって、自分が食べたい料理をあれこれ選ぶことなんだよ。その楽しみを奪ってることにもなる。
みなさん、自分の食べる分だけを、自分で取りに行きましょう。
大人なんだから。