ブログ・コラム
2024.06.11
野村監督と若松監督
先日、沼津信用金庫の経営者クラブで
古田敦也氏の講演会があって聞いてきた。
元プロ野球選手だし、
野球の話しを面白おかしく話しをするのだろうな
と思い、聞いていた。
本人も「私は野球の話ししかできませんので」と言ってたし。
話し、上手ですね。
プロ野球に興味のない私が聞いていても
ぜんぜん飽きずに楽しく聞いていた。
古田氏が現役のころ、
野村監督に言われたそう。
「お前の話しはつまらん」
そして、
「話をするときには、
1.相手の興味関心のあること
2.相手の役に立つ話し
3.おもしろい話し
これをするように」
と言われた。
おもしろい話しができないというと、
野村監督自身が、
「俺の悪口でも言っとけ」
と言ったとか。
それを忠実に守った講演会だった(笑)
野村さんが監督に就任した時のヤクルトは、
とにかく弱いチームだったそう。
そんなチームに野村監督は、
徹底的に野球に取り組む考えや思想を植え付けた。
ほぼ強制的に。
その後、ヤクルトは何度も優勝する強いチームになる。
そんな時に監督に就任したのが若松氏。
若松氏は、何も言わず、コーチなどに任せたそうだ。
次の世代を育てるためには、
自分が引っ張るよりは、みんなに任せるほうがいいと考えてのこととか。
その話しを聞きながら、
トップダウンとボトムアップの経営スタイルについて
考える機会となった。
ボトムアップがいいとかトップダウンではダメとかではない。
その時に適した方法、またはその人が得意な方法、
そして、結果に結びつきやすい方法がある。
負けてばかりのチームは、いわば緊急事態の時。
そういう時には、トップダウンによる緊急処置が効果的だったのかもしれない。
ある程度力をつけてきたり、次の世代の成長を促す場合は、
ボトムアップが適していたのだろう。
私たちアーティスティックスは、
部門長がある程度成長してきているという意味で
ボトムアップ的な手法を取ることが多い。
私も、そのほうが(今の)自分に向いているとも思っている。
しかし、ある側面で見れば、いまは緊急事態でもある。
トップダウン的に、スパッと決めて、みんなにやらせる時ともいえる。
プロセスは大事。
しかし、プロセスにこだわるを言い訳に、
結果から目を背けないようにしたい。
そして、イラストには謎文字が...