ブログ・コラム
2024.01.16
バックキャスティングとフォアキャスティング
以前、ある尊敬する人が、
バックキャスティングについて
投稿していた。
バックキャスティング。
経営を学び始めたころには、
繰りかえし、『経営は逆算である』と言われた。
確か、一倉定さんの言葉だったかな。
また、私が大好きな7つの習慣では、
第2の習慣で
「終わりを思い描くことから始める」
と教えている。
バックキャスティングの効果はいくつもありそうだ。
まずは、目的地を決めて目指すのだから
行き先がはっきりする。
何かがあって方向がずれても、
行く先がわかっているから
軌道修正もたやすい。
目的地を共有できる人、
共感できる仲間を作りやすい。
でも、目的地を見通せない時期ってありませんか?
いまは、VUCAの時代。
「Volatility(変動性)」
「Uncertainty(不確実性)」
「Complexity(複雑性)」
「Ambiguity(曖昧性)」
未来なんて見通せない時もある。
また、若いころは、どこへ向かったらいいのか、
自分の役割がつかめない時もある。
そういう時はフォアキャスティングも役に立つ。
とにかく、今あること、目の前のこと、
与えられた役割を、精一杯やってみること。
『置かれた場所で咲きなさい』
と言ったのは渡辺和子さん。
与えられた場所、役割を精一杯務める。
それは、今の延長線上にとどまることではない。
自分のトレーニングであり、力量を上げ、価値を高める。
その先に、自分の目的地や役割が見えてくると思う。
『どうしても自分の目的地や役割がわからない時は、どうすればいいか?』
昔、ある人に質問した時の返答が
『身近な人に感謝されること、役に立つことをやり続けるといい』
という返答だった。
私は、これに妙に納得した。
バックキャスティングが優れていて、
フォアキャスティングがダメなんてことはない。
ようは、考え方であり、道具なのだ。
最適な時にうまく使えば、
どちらも効果を発揮すると思う。
目的地がはっきり見えているのであれば、
バックキャスティングでどんどん進む。
見えていなければ、フォアキャスティングで、
目の前の役割を精一杯務めて
自分の力量をUPし、
とにかく前へ進んでみる。
いろんなところに身を置いてみる。
どちらも難しい場合は、
目の前の人、身近な人の役に立ち、
感謝されるようなことをやり続ける。
これらを続けていれば、
おのずと自分の生き方が見えてくるのだと思う。
たぶん。。。
きっと...