ブログ・コラム
2024.01.12
役を与えて、ストレッチをかける
先日、あるグループでの話しで、
役は人を成長させるよね~
という話しが出ていた。
私もまったくそう思う。
役を与える時は、
ちょっと大変かな~という役が
ちょうどいいと思っている。
その役をまっとうするには、
ちょっと力不足かもねという程度がいい。
ストレッチをかけるとよく言うけど、
がんばれば、なんとかできるかも。
それくらいがベスト。
楽々こなすことができる役は、
スムーズに物事を回す意味ではいいのだけど、
人の成長という観点では効果的ではない。
筋トレで言えば、
小指で上がるような重さで
ウェイトトレーニングをしているようなもの。
筋肉はつかない。
ストレッチをかけて
力をつけて成長の機会を作る。
それで力をつければ、
その人が望むような仕事がさせられる。
その人の給料を上げることができる。
長くいるから給料が上がるわけではない。
力をつけさせて、
付加価値の高い仕事、
その人だけができる仕事、
たくさんの仕事ができるようになると、
その人の給料が上がる。
そのようにするのは、
私たち経営者の仕事なのだと思う。
だから、会社には、
力を付けた人が、
次にやる仕事を、作っていかなければならない。
役=その人のステージだ。
経営者がよく言う言葉、『社員に成長してもらいたい』
しかし、人は成長しても、その力を発揮する仕事が社内になければ、
その人は、会社から出ることになっても、
それは仕方がない。
そうならないように、
力を発揮する仕事、
その人が成長していく仕事や、
成長した力を発揮するステージを作るのも、
経営者の重要な仕事なのだと思う。
そのためにも、会社はやはり、成長させていくものなのだと思う。
もし経営者が年をとり、
自分としてはもう成長はしなくていいよとなったら、
それは、経営者の立場を去る時なのだろう。