ブログ・コラム
2024.01.08
マイナスを減らす プラスを伸ばす
マネジメントというか組織の管理には、
マイナスを減らす(なくす)管理と
プラスを伸ばす(増やす)のがあるな~と
つねづね思っている。
そして、私は、プラスを伸ばす方向を目指したい。
プラスを伸ばす、
言い方を変えれば、強みを生かす。
船井幸雄さん風に言えば、長所伸展になるのか。
すでにあるプラス・強みをさらに引き上げることで、
チームの力を上げていく。
これについては、総論賛成してもらえるだろう。
しかし、各論に入るといろいろ分かれそうだ。
いうのは簡単。
やるのはなかなか困難を伴う。
プラスを伸ばすというのは、
多くの場合、多少のマイナスは受け止めなければならない。
イコールではないが、現実はそうなる場合が多い。
私が道半ばなのかもだけど。
問題が起きると、「再発防止策を!」という声は
社内外から起こる。
リーダーとしては、その声に心がぶれる。
組織は、2・6・2の法則が色濃く出る。
プラスを伸ばすというと、上の割に意識が行きがち。
しかし、実はプラスを伸ばすマネジメントは、
上の2割でも、下の2割でもない。
あいだの6割が重要と思っている。
2・6・2の法則で言えば、
上の2割は、環境(ツール、費用、チャンスなど)を用意すれば
自分でどんどん成長していく。
成長を阻害する要因を取り除けば、自分で伸びていく。
下の2割は、時にはマイナスなことを引き起こす。
リーダーとしてはそこに意識が行きがちだが、これはある程度は許容する。
この話しをすると長いので割愛するが、どうしても2割程度は存在する。
その存在をしっかりと引き受ける(昔の私はこれができなかった)
重要なのは、あいだの6割。
この6割が、下2割に引きずられてダークサイドに落ちるか、
上2割に触発され、フォースを手に入れようとするか。
勝負はそこで決する。
そして、それがいい状態で回り始めると、
下2割の人のマイナスが、あまり表面化しなくなる。
たまにマイナスなことが起きても、
『これって私たちの価値観とはちがうよね』
と、組織の8割が認識するので
大きなことにならない。
それで十分。
そして、時々、2・6・2は入れ替わる。
リーダーはそれをいつでも受け入れる。
いつまでもそれを期待して待つ。
マイナスを減らす管理が悪いわけではない。
絶対に起こしてはいけない事案については、
原則としてマイナスを減らす管理が必要だろう。
例えば金融機関でのお金や個人情報に関することとか。
マイナスを減らす管理を進めると、
マイナスは減るが、プラスも伸び悩む、
モチベーションが下がる、
空気感が悪くなる、
疑心暗鬼になる。
そして、2・6・2の上の2割の人材が離脱しやすい。
下の2割が力を持ち、中間の6割の人も、下に引っ張られやすい。
なので、私はマイナスを減らす管理はできる限りやりたくない。
しかしこれは、組織のメンバーがそれに呼応してくれるかどうか、
そのようなことを起こさないようにしてくれるかにかかっている。
そんなことを考えながら、
私はプラスを伸ばすマネジメントを軸としている。
その思いに反して、マイナスを管理するようなルールを
私が作らなければならなくなった場合は、
その分野に関しては、私たちは失敗をしたのだと思ってください。