ブログ・コラム
2023.01.20
駿河土産 NPO法人レザミ・デ・ザール設立 こけら落とし公演
私もちょっとだけお手伝いしている、
NPOレザミ・デ・ザールのこけら落とし公演。
沼津の遺産「駿河土産」お披露目会 のご案内です!
帯笑園はご存じですか?
沼津市の西側、原にある、
素封家植松家が江戸時代後期から昭和初期まで代々伝えた庭園です。
平成24年国登録記念物になり、いまも土日祝に開園しています。
植物だけでなく書画など、文化交流の場として栄えていました。
近年、その帯笑園で「駿河土産」という音符の無い唄本が見つかりました。
約160年前の文久3年(1863年、江戸時代!)、
三世 杵屋作十郎が帯笑園で園の様子を唄いこんだものです。
*唄というのは長唄のこと。
長唄は三味線音楽の一種目で、歌舞伎舞踊の伴奏音楽として誕生し、そののち鑑賞用長唄としても数多くの作品が作られ楽しまれてきました。
この音のない「駿河土産」の唄本を復曲したい(音をつけること)と、
帯笑園の13代当主である植松さんが協力を依頼し、その熱意に共感した、地元沼津出身の囃子方(はやしかた)堅田喜代先生が実現に向けてご尽力なさいました。
復曲に向けてのプロジェクトが動き出して3年。
ついに、杵屋作十郎の芸筋を継ぐ、
池端派十三世家元 杵屋六三郎師が復曲されることとなったのです。
そして植松さんは、
ぜひこの唄をみなさまに届けたい!と
お披露目会の開催を模索されていました。
この地域で見つかった歴史的な文化作品を
現代の邦楽家の方たちが形作り、
音楽として完成した作品「駿河土産」。
地域の文化芸術の振興をめざすレザミ・デ・ザールの
旗揚げ記念事業としてこの上ないものであると感じ、
お披露目会の開催を担わせていただくこととなりました!
演奏会では
復曲された杵屋六三郎師、堅田喜代先生から
「復曲のお話」をお聞きします。
そして唄方(うたう方)は杵屋東成師。
なんと昨年秋に『人間国宝』になられた方です。
邦楽は馴染みのない方がほとんどかもしれません。
しかし、唄う声や太鼓、三味線の音、
邦楽独特の世界観は
生で体験するとものすごく迫力があります。
そして会場は沼津市民文化センターの小ホール。
小ホールの緞帳は、先日モンミュゼで紹介させていただいた
版画家山口源の作品「能役者」!
こちらもご注目ください。
さらに今回は年齢制限なし、未就学児無料。
貴重な機会になること間違いなしです!
お誘い合わせの上、ぜひお越しください!
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開催概要
日時:2023年1月28日(土)
開場13:30/開演14:00
場所:沼津市民文化センター
小ホール
定員:400名
料金:4000円(全席自由)
チケット購入方法:
・電話 090-9922-6455(レザミデザール事務局・鈴木)
・こちらのFacebookページへメッセージ
(お名前、連絡先、枚数を明記。追ってお返事いたします)
・またはレザミ・デ・ザール各会員までお問合せください。
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