ブログ・コラム
2021.04.13
すべての「流動性」を高めよ
きのうは、(ほぼ)毎月参加している西原ゼミ。
今回のテーマは、タイトルの通り。
”すべての「流動性」を高めよ”
淀んだ水は腐る。
どんなにきれいな水も、完全に密閉すると腐る。
流れる水は腐らないが流れない水は腐る。
流れ(=流動性)が、新鮮な状態を維持するということか。
”すべての元凶は「流動性の低さ」にある”
日本における人材の流動性の低さは、目を覆うばかりだ。
企業が人を正社員としていったん雇用したら、
基本的に解雇することはできない。
だから、給料も上がらない。
(安定するというメリットもある)
沈滞を変えるには流動性を高めること。
人や企業を元気にするのは、高い流動性。
最大の制約は、解雇規制。
流動性が低くなると、社員を引き留めるための企業努力、インセンティブが働かない
熱意のある労働者は、日本6%、アメリカ33%、世界平均15%
日本人は、会社嫌い、愛社精神がない。
平均勤続年数は、アメリカ4年、日本11年。
長く働いているのに、日本人は会社嫌い。
簡単に人を切れるようにすべきという話しではない。
大事なのは、人材のマッチング。
その人とその仕事がマッチングしているかどうか。
マッチングしているところに動いていくこと。
流動性が低いから、マッチングしていない人を、
マッチングしていない仕事に割り当てなければならない。
だから、仕事に熱意も出ないし生産性だって上がらない。
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私は、どんどんを人を解雇すればいいは思っていない。
しかし、多くの人は、しりに火がついてやる気が出る(少なくとも私はそう)
だから、しりに火がつかない(=ぜったいに首にならない)状態で
めちゃめちゃ熱意をもって仕事に取り組める人は少数。
生活のために仕事をしているのはわかっているけど、
その仕事が充実していて、生活費と充実が両立するなら
そのほうがいい。
会社だってそう。
もしかするとやめてしまうかもしれないと思うと、
社員さんへの対応の仕方を考える。
あまりぞんざいに扱わない。
不安定なことは、
私みたいなしりに火がつかないと動かない人にとっては、
決して悪いことではない。
そんなふうに思った西原ゼミ(前半)でした。