ブログ・コラム

2021.02.23

迷い犬の殺処分・譲渡

きのうは2/22.

にゃんにゃんにゃんの日。

ねこさんの日なので、

きょうは犬のことについて書いてみます(ぇ?ww

 

迷い犬や処分で持ち込まれる犬は、

年々減少の一途。

いいことですね。

 

 

 

迷い犬が見つかるとどうなるのか。

多くの場合、住民、警察、場合によっては市町村役場を経由して、

保健所に一時的に収容されます。

そこで1週間+αの期間、飼い主が現れるのを待ちます。

 

また、飼い主やその家族・親族等により

処分してくれと持ち込まれることもあります。

その場合は、飼い主が名乗り出てくることはないので、

原則は、即処分と聞いています。

想像ですが、実際には、救済の道がないか、

ある程度、期間がとられる場合も多いように思います(想像です)

 

保健所にいる間に、命を落とす犬もいます。

飼い主が見つかって返還される犬も多数います。

 

また、飼い主が見つからないが、飼い主以外の人に譲渡されることもあります。

この譲渡には、里親として譲渡を受ける人と、

譲渡活動をしているボランティア(団体、個人)もいます。

そのボランティアを通して、

里親に譲渡されていきます。

譲渡のかなりの数は、ボランティア経由ではないかと思っています。

 

2019年度の引き取り(収容)・返還・殺処分の状況です。

 

殺処分の分類は、

① 譲渡することが適切ではない(治癒の見込みがない病気や攻撃性がある等)

② ①以外の処分(譲渡先の確保や適切な飼養管理が困難)

③ 引取り後の死亡

という分類です。

 

急に人間に追い回されて首に縄を付けられ閉じ込められたら、

ふいに口が出て歯を当ててくる犬がいてもおかしくありません。

怖くて、つい噛んでしまったという犬が、

①の中に分類されているのではないかとも思っています。

 

さて、私たち静岡県はどうか。

殺処分頭数は10頭で、全国11位(少ないほうから)

殺処分の率は、4.85% 全国10位

と、健闘しています。

殺処分については、全体としては減っていますが、

地域によって大きな偏りがあるようですね。

 

先日、ある人と立ち話をしたのだけど、

殺処分ゼロの都道府県が多くなってきた。

これはこれで非常にすばらしいことだけど、

その陰で、保護ボランティアに大きなしわ寄せが

いっているように思う。

 

このままでは殺処分になってしまうから

引き取れないかと、ボランティアに連絡が来ることもある。

保護ボランティアは、自分が断ればその犬が殺処分になることが分かっているから、

お金・時間・手間をかなりかけて、

その犬を世話をし、医療にかけて、

苦労して譲渡先を探している。

しかし、それはボランティアが勝手にやっていることという位置づけなので

もちろん公金が使われることはない。

その上に成り立っている殺処分ゼロではないかと思う。

 

かといって、保護ボランティアにお金を配ればいいかというと、

そういうことでもないように思う。

もしお金を配れば、お金を目的に譲渡を受ける人たちが出てくる。

 

また、どこに配ってどこに配らないのか、

誰がどういう基準でそれを判断するのかなど、

いろいろと問題が出そうだ。

 

しかし、殺処分ゼロはいいことだが、

本来は、保護犬なんて出ないことが一番。

ときどき、保健所やその職員を非難したり

電話して文句言う人がいるそうですが、

文句言う先は、そこじゃない。

(出典:環境省自然環境局「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」より)

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