ブログ・コラム
2021.02.12
ローコード開発の流れとユーザ自身によるDX推進
最近、ローコード開発という言葉を見かけることが増えました。
ローコード開発とは、プログラミングコードはごくわずかだけ書けばいい開発の仕組みです。
類似語で、ノーコード開発というのもあります。
これは、まったくコードを書かない開発ということです。
さまざまな開発プラットフォームやツールを組み合わせることで、
ローコード(ノーコード)でのシステム構築ができるようになります。
ユーザー自身でDXを推進するとき、
特に中小企業の場合は、
ローコード開発がキーになります。
DXは、1回の開発で最終形まで持っていくことはできません。
置かれている環境は常に変化し、
ビジネスが進んでいけば、
ITに要求される事柄は、どんどん増えます。
その時に、ふんだんな予算をかけられないのが中小企業です。
また、必要となったらスピーディーに実現しなければならない。
なぜなら、中小企業にとって、スピードは命だから。
そうなると、ユーザー自身によるDX推進には
ローコード開発が効果を発揮します。
求められる機能を、既存のものを組み合わせながら、
ないところは自分たちで作る。
自分たちでやることによって
作る予算と工期を抑えることができる。
日本では、ユーザー企業内にIT部門を持って
自社開発している割合が非常に少ない。
日本ではIT人材の72%がベンダー企業に、28%がユーザー企業に属。
一方、米国は35%がベンダー企業、65%がユーザー企業に属しているという。
(出典:情報処理推進機構 IT人材白書2017)
どちらがいい悪いという議論は置いといても、
新たなものがどんどん生み出される理由の一端が
ここにあるのかもしれない。
税務・会計・給与のような比較的固定した共通処理は
パッケージの活用がいいでしょう。
ユーザーが使うところや営業ツールなど、
どんどんニーズに合わせて変えていくようなところは、
ローコード開発の活用が
企業のDX、とくに中小企業のDX推進の鍵になるでしょう。