ブログ・コラム
2020.04.26
勝つ経営と敗けない経営
きのう、経営仲間の話しを聞いていて、なるほどと思ったこと。
経営者いわく、勝つ経営と敗けない経営は別。
勝つ経営は、
・時流にぴったり合わせる
・流れに乗る
・一気に展開・拡大
・資金は借り入れ、レバレッジを効かせた経営
なので、とても成功する。
ただし、予想外の大きな変化に弱い。
時流が変わったときに、途端に苦しくなる。
大きく資金を借りているから、立ち行かなくなり、バタバタつぶれる。
それに対して、敗けない経営は、
・経営の軸足を複数持つ(リスク分散、1社集中を避ける、複数事業、都内と地方、リアルとバーチャルなど)
・いろんなことを試す
・失敗も多いがそのうちいくつかは成功する
・成功したものを育てる
・それらを複数作り、軸足の1つに加える
・流れが変わっても、他の軸足(=収入源)に注力する
私も会社を作って26年目に入りました。
バブル後の失われた10年、ITバブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災を乗り越えてきました。
そのたびに、起業→受託開発→人材ビジネス(常駐派遣)→地域密着IT企業と形を変えてきました。
大きな成長はありませんでしたし、とても苦しい時代のほうが多かったです。
それでも、な~んとなく敗けない経営というものをわかっていたつもりですが、
きのう言葉にしてくれて、自分の中でも整理ができました。
コロナ終息がいつなのか私にはわかりませんが、
たとえ終息したとしても、元の時代には戻りません。
多くの会社にとって、いまは、敗けない経営をするときです。
いや、戻らないだろうという仮定で、次の種まきをしておいたほうがいいです。
(コロナの中だからこそ、今まで準備してきたことが花開いている会社は別です)
多くの場合、よくなる想定が外れた場合の被害は大きいですが、
悪くなることを想定しておいて、その予想が外れてよくなっても、会社はつぶれないものです。
いまは、会社を守ること、社員の雇用と生活を守ることを最優先にする時期。
次の時代への種まきの時期。
PDCAではなくdPDCAが大事とは、別のある人から教えてもらいました。
いまは、d(まずは小さくやってみて、その経験から学ぶ)ことを、たくさん高速にやっていくときと思います。
時代に適応する会社に、一緒に変貌していきましょう!
長岡善章