ブログ・コラム
2018.04.17
徐々に広がりつつあるデジタル・サイネージによる情報発信の活用事例
最近いろんな場所でデジタル・サイネージ(Digital Signage)を見かけるようになりました。デジタル・サイネージとは、翻訳すると「電子看板」の事を指していて、日本語の方がなじみがある方もいるかもしれません。
電子看板と聞いて思い浮かべるのは、東京などでビルなどに取り付けられた大きい画面に、CMが流れている風景を思い浮かべるのではないでしょうか。
実は、大型の画面だけではなくテーブルに乗るくらいの小さいもの、ご家庭のテレビくらいのサイズなどさまざまな大きさのものがあります。また、単にモニターに映すだけのものや画面にタッチすると表示している内容の切り替えができたりするものもあります。
「利用シーンに合わせて、柔軟にデジタル・サイネージを使った情報発信ができるようになった。」そんな印象を受けています。そんなデジタル・サイネージの活用事例をいくつか紹介します。
企業内の情報伝達に活用
経済ニュースや番組を見ていると、たまに企業内のデジタル・サイネージの活用事例を見かけるようになりました。その中で私は製造ラインでの活用が印象に残っています。その企業では製造現場で複雑な手順で作業するものがあります。その際、都度 紙のマニュアルを読んだり人から教えてもらっていると、時間とお金がかかってしまいます。これをデジタル・サイネージを使って、次の手順の画像や動画を流すことによって新人でも間違えることなく作業ができるようにしてました。
こんな活用方法があるのかと感じました。
また、社内活動の案内や通達をデジタル・サイネージを使って発信しているなんて事例もあります。事前に記事を用意しておいて、期間が来たら自動で表示し、期間が切れたら自動で非表示にするシステムを作ってモニターに表示しているようです。
人が集まる企業内の情報伝達媒体として、この他活用シーンはいろいろあるのではと思います。
展示会ブースでの活用
展示会に出展したときなど、だれかに商品の説明をしたり広く発信するときに、ひと昔前はモニターにPCを接続して行っていたのではないでしょうか。その場合、PC内のPDFなどのファイルを探して表示したり、動画を再生するために切り替えるなど以外に手間取ってしまいます。
場合によっては、「あの資料(動画)どこへ保存したっけ?」なんて場合もあるでしょう。
デジタル・サイネージを使えば、説明したい資料を順番に流したり、資料と資料の間に動画を再生するなど切り替えがスムーズできるので、話が途中で止めることなく説明できます。
また、タッチパネル式のデジタル・サイネージであれば、見たい人が見たい内容(コンテンツ)をタッチしてもらい、自動で流すこともできます。
デジタル・サイネージを使えば、より多くの人へ発信できるようにできると思います。
その他いろいろな活用
先に上げた事例以外にも、飲食店などの店舗の看板や、サービスエリアにある渋滞情報などの掲示板、各施設にあるモニターを使った展示ブースなど業種を問わずいろいろな場所で使われています。
一般的にデジタル・サイネージというと平面ディスプレイやプロジェクタなどを指すことが多いですが、実はそれと連携しているアプリケーションに相当するソフトウェアとの組み合わせでデジタル・サイネージと表現しても良いのではと思います。
みなさんが持っているタブレットやスマートフォンも画面があり、そこにアプリケーションを入れて使っていると思います。デジタル・サイネージは、それの巨大版と言っても良いのではと感じています。
ハードウェアとソフトウェアの組み合わせでいろんな使い方ができますので、情報共有、効率化などで活用を考えてみてはいかがでしょう。