ブログ・コラム

2012.11.28

AISASではなくSIPSでサンポーニャを買う

きょう、私は、サンポーニャという南米民族音楽で使う楽器を購入しました。

サンポーニャとは・・・・をっと!これを説明しだすと長くなるので割愛します。
とにかく、私が趣味で吹く、笛の一種です。

その楽器を、私は、SIPSにのっとって購入をしました。

 

SIPSとは、電通が提唱しています、ソーシャルに、より深く浸透した購買パターンをモデル化したものです。

同じようなもので、AISASというものもあります。
こちらも、電通が、2004年から提唱していて、より汎用的な、ネットでの購買パターンモデルだと言えます。

 

今回、私は、なにげなくFacebookをやっていました。
その時に、たまたま、ほんとたまたま、ニュースフィードに、私の友達関係(Facebookの中でのみ。リアルでは会ったことがない)の人が、「プラスチックのサンポーニャが入ってきたのでピッチの確認。結構良い鳴りです。」と呟いているのを目撃。

写真を見ると、ボリビアカラーのきれいなサンポーニャ。
そこに、ある人が「これこれ!いいんですよこれ!おいくらですか?」と聞いている。
それを見た私も、「いいなぁ、これ。欲しいな」と共感した。

べつに、サンポーニャが欲しいなんて考えてなかった。
でも、写真を見て、いいですよねとコメントが付いているのを見て、自分もそれに共感してしまった。
これが、購買行動のスタートとなりました。

次に、値段を聞きました。
即、相手からの返事。思っていたよりも安い。
買ってもいい価格帯であることを確認しました。

そして、すぐに相手に購入する意思を伝えました。
つまり行動したわけですね。

そして、サンポーニャを購入したことを、写真付きで、自分のタイムラインにシェアしました。

 

これがまさに、SIPS。

つまり、

Sympathize:共感する
Identify  :確認する
Participate :参加する(この場合は購入する)
Sheare&Spread:共有&拡散する

という行動です。

この中で注目すべきところは、検索や比較検討が無いところです。

 

ネットでの購買行動モデルといえば、AISASが有名です。

AISASの3番目のSはSearch(情報収集する)です。
つまり、広く情報を集めて比較検討して、なにがいいのか、どれが得なのかを確認する段階を踏まえます。

しかし、ソーシャルでの購買行動の特徴として、あまり比較検討が入らない(まったくではないが少ない)ことです。

いいと思ったら、他との比較とかはあまり重要ではありません。
ということは、共感が得られれば、あまり価格競争に巻き込まれないということです。

その購入相手が、フェイスブックでメッセージやコメントをやり取りしただけの、まったく見ず知らずの人なんです。

このへんに、ソーシャル時代の情報拡散のポイントがありますね。

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