ブログ・コラム

2012.09.03

「安楽死」という言葉のウソ

よく、わんちゃんねこちゃんが「安楽死」になる、と言う。

どうしても直らない病気になってしまい、死ぬまで苦しみぬくことが明らかな場合、動物病院で薬を打ってもらい、眠るように穏やかに死んでいく、ということはある。
知り合いのねこさんでも、猫エイズ(人間のとは違うので、人にはうつらない)になり、徹底した治療の飼いもなく、苦しみぬいて死んでいった子もいる。
そういう子や苦しむのを見ている飼い主にとっては、ある意味、安楽死は救いなのかもしれない。

でも、少なくとも保健所→動物愛護センター(この名前、どうにかならんかね)に送られる場合、とても「安楽」な死ではない。
そのことを、知らない人もいるようなので、ぜひそれだけは知ってほしいと思う。

多くの愛護センターでは、安いからという理由で、二酸化炭素による窒息死の方法を取る。
二酸化炭素での窒息は、相当苦しいらしい。
たまに運が悪いと、二酸化炭素で死に切れない子がいるそうだ(主として子犬、子猫)

その子には、さらなる地獄が待っている。
ガス室の次は、機械的に焼却炉につながっているので、生きたまま焼き殺されるのだという。

私も、あまりきれいごとを言う気はない。
そもそも、犬のため、ねこさんのためを考えたら、もっともいい方法は「飼わないこと」なのだと思う。
飼う限り、程度の差こそあれ、無理を強いなければならない。

動物を飼うということ自体、人間のエゴなんだと思う。
だから、動物を飼っておいて、「動物愛護」を声高に唱え、あるべき論を振りかざすのは、矛盾している、そう思っている。

私は、わんちゃんもねこさんも大好きだ。
いまは家庭の事情で飼ってない(実家には、拾ったねこさんがいる)が、飼いたくて飼いたくて仕方がない。
私にとって、動物と一緒の日々と言うのは、人生のかなりの部分を占めている。

だからこそ、生まれてきた子については、ちゃんとみんな飼ってほしいと思う。

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