ブログ・コラム
2012.08.26
父のこと、母のこと
きのう、ある方のブログを読んでいたら、亡くなったお父さんへの思いを書かれていた。
その方は、昨年お父さんを亡くされた方で、お父さんへの優しい思いがつづられていて、ほろりとしてしまった。
私も、自分の父のことを書いてみたくなりました。
私の父は、私が小学校5年生の時に亡くなった。
膠原病(こうげんびょう)という難病だった。
なんでも、人間の細胞レベルでおかしくなっていくという、原因が分からない病気で、当時は症状を抑え進行を遅らせること自体も、なかなか難しい病だったらしい。
そんな難病も、元はと言えば、ただのかぜ。
当時、東海三菱の営業所長をやっていた父は、営業所の釣り大会に、かぜを押して参加した。
おそらく、所長と言う立場の責任感からだったのだろう。
帰ってくると高熱を出した。
それを近所の医院に行ったところ、「かぜだから」と、普通の薬を処方されたのだけど、どうやら肺炎だったようで、大きな入院した時には、肺が熱でずいぶんとやられてしまっていた。
それを治療するために強い薬を使ったら、膠原病を発症してしまったらしい。
東京の大学病院に転院したが、かぜをひいてから、4~5ヶ月くらいで亡くなってしまいました。
でも、まだ私は幸せなほうだ。
断片的ではあるけど、たくさんの思い出が残っている。
いろんなところに連れていってもらった思い出。
叱られたこと。
殴られたりもしたっけ。
人によっては、親の記憶がほとんどない、小さなころに亡くしている人もいる。
母は、それから女手一つで私と兄と、父方の義母(姑)の面倒を見てきてくれた。
女としての楽しみなどを、きっとずいぶんと諦めてきてくれた人生だったと思う。
私は、なかなか結婚せずに心配かけてしまい、結婚すると思ったら今度は婿に入ると言って、また心配をかけることになった。
父親にできなかった分、まだ元気な母親に、多少の親孝行をしてあげたい。