ブログ・コラム
2012.06.03
教えない
「のどが渇いてない人に水を飲ませるのは大変」と、よく言います。
これは、もちろん比ゆ的な言い方です。
欲していない人に、行動させる・学ばせることのむずかしさを言ってます。
逆の言い方をすれば、水を飲ませようとするのではなくて、のどが乾けばいいんですね。
人は、自分のことに対しては、とても関心があります。
自分が困っていること、自分が手に入れたい結果、そのために必要な状況になれば、自然と欲するものです。
私は、社員育成(私の自己成長も含む)のために、みんな一律の研修を、時間とお金をかけて受けさせてきました。
でも、そのやり方は、欲してない人にとっては、成果が上がりにくいことを知りました。
年上の人は、若い人を見て、自分と同じ苦労をさせないで上げたいと思うから、あれをやれ、これをするなと言います。
でも、自分がそうであったように、たいてい、年上の人のアドバイスは聞きません。
であれば、「アドバイスをください」と言ってくるような状況を作り出してあげることが、結果としてその人の成長への近道となる、そんな風に考えています。