ブログ・コラム

2012.05.01

変わらない(変われない)人はどうしたらいいのか?

きのう『気づかない人はどうしたらいいのか?』では、気づかない人は変わりづらいと書いた。
そして、そういう人を指導するリーダーは、
『いことも悪いことも、その人に返るようにする。困る環境を作り、変わりたいと思うような環境にする』と。

『すべては思いから始まる』と、私は思っている。
気づかない人が変わるためには、『自分は気づかない人なんだ。気づく人になりたい』と思うことが、すべての出発点になる。
人は、『変わりたい』と思った時から変わり始める。

では、『変わりたいと思う(思わせる)』ためにはどうしたらいいのか?
これには3つのアプローチがある。
1つめは『言葉で伝える』
2つめは『形から入る』
3つは『自分の行動の結果を体験させる』

1つめの『言葉で伝える』はとても重要なこと。
でも、多くの場合、言葉で伝えても伝わらないことがほとんど。
特に人の内面(思い)のこととなると、これは至難の業である。
だれもが認めるカリスマ経営者であれば「あの人が言うならそうに違いない」と思ってもらうことも可能だが、少なくとも、私のような平凡な経営者ではそれは難しい。

次に、『形から入る』
私の指導は、なにかを指導する時に、形から入ることも多いのだが、それもすべて思いを育てるためだ。
人の心は、自分自身でさえどうすることもできない。
でも、行動は人の心に間接的に影響を与える。
どうにもできない心をどうにかしようとするよりも、どうにか出来る行動を使って心に間接的に影響をあたえるほうがやりやすい。
例えば、あいさつは人間関係の第一歩という話を、挨拶したことがない人に言ってもなかなか理解されないだろうが、いい挨拶を指導しやらせていけば、その人の心の持ちようが変わってくることも多い。

そして3つめとして『自分の行動の結果を体験させる』
子供も大人も、ある程度の年齢(キャリア)を積んでくると、上の2つの方法では変わりづらくなってくる。
高校生くらいになると、細かくああしなさいこうしなさいといっても、「うるさいなぁ、ほっといてくれよ」と言われるのが関の山。
社員だって、ベテラン社員にとやかく言っても、反発するか距離を置かれて「いわれたとおりやりゃぁいいんでしょ、やりゃぁ!」という態度になるかやめていくだけ。
そういう時は、自分の行動の結果を体感して考えさせるしかなくなる。

自分が頑張ったら頑張った分だけ褒められる。
手を抜いたり雑な対応したら、上司やお客さまから叱られる。
そういう結果を、なるべくその人にそのまま返す。
お客さまから叱られたら、私が謝りに行くのではなく、当人も一緒に連れて謝りに行く。
相手の言葉を自分で受け止める。
どんなに自分の言い訳があったとしても、お客さまに喜んでもらえなければ、仕事がなくなり自分のボーナスも出なくなるというシンプルな現実と向かい合い、その中から『コレではいけない』と思うようにしていくこと。
時間はかかるし、お客さまも失うかもしれない。
場合によってはその社員は退職するかもしれないし、一生かかっても変わらないかもしれない。
でも、最後はその方法しかなのではないか?そう思ってる。

しかし、本当にそうなんだろうか?
こう書きながらも、自分自身の言葉を疑ってる。
私は、この件については、どうしたらいいのか、今でも迷ってる。
みなさんは、どうなんだろうか?

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