ブログ・コラム
2012.02.29
物の値段の決まり方
物の値段の決め方ではない。決まり方である。
私は、物の値段の決まり方は1種類しかないと思っている。
それは、
「買う人が『買おう』と思う値段になる」
と、いうこと。
私たちのように会社経営をしていたり、技術の仕事をしていると、「作るのにいくらかかるか?」で、物の値段を決めたくなる。
しかし、お客さまが、その値段でいいと思い、買おうと思わない限り、売買は成立しない。
結局、その値段でいいと思う(出会うかどうかわからない)お客さまを探すか、
値段を下げて、買おうと思う金額にするか、価値を上げて、その金額に見合う(と思ってもらえる)商品にしていくかしかない。
つまり、買うか買わないかを決めるお客さまによって、物の値段が決まるということ。
ここで間違ってはいけないのは、「妥当だと思う値段」ではないとうことである。
決して妥当ではないと思っていても、「買おう」と思うときはある。
それは、時には「○○さんが作った」という付加価値だったり、「以前に○○していただいたので、今回はあなたから買おう」という人間関係だったり、「いま買わないと、手に入らなくなるかも」という希少感だったり、いろいろ。
どんなに自分都合の値段をつけたとしても、結局はお客さまが認める金額に落ち着く。
値段は、「お客さまが決める」のである。