ブログ・コラム

2017.03.28

人柄のよい優秀な技術者となって世の期待にこたえよ

きのうは私の母校の沼津高専の卒業式に参列してきました。

私は同窓会(という名前のOB会、飲み会じゃなく)の役を務めていますので、
ご招待をしていただいています。
卒業してもう30年、自分の時の卒業式はどんなだったかな~って考えても、
あまりもう思い出せないんですね(笑)
ただ、「あ~、もうすぐで働かなきゃならないんだな~」って思ったのだけは覚えています。

沼津高専の共育理念は「人柄のよい優秀な技術者となって世の期待にこたえよ」です。
いろんなシーンでこの言葉は引用されます。
この理念は、沼津高専の初代校長である井形(いがた)校長先生の遺訓と聞いています。

現役学生の頃は、正直言って、この理念がピンときませんでした。
というか、本当を言えば、知っていたかすらあやしいです。
でも、社会に出て何10年も技術者をやり、経営者となりいろんな仕事にかかわらせてもらうと、
本当にこの理念は大切なことを説いていると実感しています。
いまでは、当社のというか私の会社づくりの根幹となっています。

人は一人では生きられません。
仕事だって、一人では成し遂げられません。
チームで仕事をするときに、そのチームが尊敬・尊重しあう関係であれば、
100%の力を存分に引き出し、その力をどんどん伸びていきます。

しかし、関係が悪くなると100%の力が発揮できないばかりではありません。
失敗しないように、ほどほどのことしかしなくなります。
100%どころか、50%の力すら発揮できなくなります。
また、関係が悪く信頼されなくなると、任せた仕事のチェック作業が増えます。
結果、クリエイティブなことに使える時間が減り、
チームのパフォーマンスが落ちます。
そうならないためにも、人柄の良さというのは重要な要素です。

また、世の期待にこたえるということも重要です。
よく「好きなことをやらなければ成功しない」という言葉を、そのまま真に受けて、自分のやりたいことをやりたいようにやっている人を見かけます。
ただ単に好きなことをやれば成功するわけじゃないです。
世の期待、つまり、私たちの周りの人から「こういうことをやってほしい」と期待されていること、ニーズのあることの中で、自分が真にやりたいことを見つけてやっていくから成功するし感謝されるし充実した仕事・人生が送れます。

私たちアーティスティックスは、私の母校である沼津高専の教育理念
「人柄のよい優秀な技術者となって世の期待にこたえよ」
を大切にし、社員さんにも伝えながら、これからも会社づくりを進めていきたいと思います。

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